貴景勝の活躍、稀勢の里引退には涙…日本列島「おらが街の地元力士」 (5/7ページ)
■福岡代表といえば、大関も務めた琴奨菊
毎年11月に九州場所が行われる福岡県は、力士数も32名と東京(49名)などに次いで4番目に多い。福岡代表といえば、大関も務めた琴奨菊。小学6年生まで過ごした柳川市の実家には、庭に土俵があり、祖父の一男さんが琴奨菊少年に毎日、稽古をつけた。スパルタレッスンで相撲で頭角を現した琴奨菊は、中学から地元を離れ、高知・明徳義塾中学に進学。中学、高校と相撲漬けの毎日を過ごしながら、生徒会会長としても活動。まさに文武両道の生活だった。
松鳳山(34)は福岡県と大分県の県境、築上郡築上町の出身。高校は大分の宇佐産業高に進み、相撲部で大活躍。その後、駒沢大学を経て、元若嶋津の松ヶ根親方(現・二所ノ関親方)からスカウトされてプロの世界に進んだ。この初場所、松鳳山にうれしいプレゼントがあった。北九州市に本社を置く航空会社「スターフライヤー」から、化粧まわしが贈られたのだ。「カッコいいですね。この年齢になって贈ってもらえて、うれしい。励みになります」と、ニッコリの松鳳山。
そして、福岡県に次ぐ力士数を誇るのが、鹿児島県だ。スージョに大人気の十両・千代丸(27)、幕下・千代鳳(26)兄弟の地元は志布志市。
鹿児島からは離島出身力士も多く、昨年九州場所で引退した里山(奄美大島出身、現・佐ノ山親方)、同じく奄美出身の大奄美(26)、瀬戸内町出身で若手注目株の明正(23)、元十両で与論町出身の千代ノ皇(27)らが活躍している。
離島から、こうした優秀な力士が活躍する理由の一つに、少年相撲教室の充実がある。小学生の頃から、ていねいな指導を受け、相撲を愛する少年たちが、やがては大相撲の世界を支えているのだ。