貴景勝の活躍、稀勢の里引退には涙…日本列島「おらが街の地元力士」 (6/7ページ)
おらが町の力士、今年はどんな活躍を見せてくれるだろうか?
■長野県出身 御嶽海「伐採実習の登山で自然に下半身が鍛えられました」
フィリピンで生まれた僕が、父の地元・長野県上松町に住み始めたのは4歳のとき。それから大学進学前の18歳まで、この地で過ごしました。
上松町って、すごく環境がいいところなんですよ! 町は360度、木曽駒ヶ岳などの山に囲まれていて、真ん中には木曽川が流れている。駒ヶ岳は実家から車で20分くらいの距離なので、よく家族で行きましたね。
子どもの頃の思い出といえば、父と一緒に行った渓流釣りです。イワナとかヤマメが面白いように釣れて、それを家に持って帰って、焼いて食べるのが最高! 父も母も料理が得意なので、息子としては幸せな時間でした(笑)。
あと、近くの山でキノコを採ったり、春にはタラの芽などの山菜も採りに行きました。知ってます? 山でキノコがよく採れるマル秘スポットは、たとえ自分の息子にさえも詳しくは明かさないってことを(笑)。キノコって毎年同じ場所に生える性質があるからなんですが、父は、そういう場所を確実に押さえていましたね。
地元・木曽清峰高では、森林環境科に在籍していました。1年生のときには、トウモロコシなどの野菜の栽培、2年ではキノコの栽培などの実習をしながら、実際に学校が所有している山に入って木を伐採する、枝打ちの実習もあったんです。実習の日は、鉈やノコギリなどの道具類を腰に巻き、おにぎり、水などを背負って、朝から山を登ります。それで枝打ちを終えて、夕方前に山を下りるという1日仕事。思えば、山道を往復することで、自然に足腰が鍛えられたのかもしれませんね(笑)。本当に楽しい思い出です。
あと、長野で外せないのは、日本三大美林(天然)の一つ、赤沢美林の木曽檜と木曽路そばでしょう。力士になってからは巡業などで全国各地を回るので、そばも食べ歩いたりしているんですが、東京のそばは上品ですけど、僕にとっては、なんか、もの足りないんですよね(笑)。木曽路そばはなんといってもそば自体の香りの強さが魅力。