何を言っても宿題をやらない息子が、自ら取り組むようになった理由 (1/2ページ)
教育現場で出会った3年生のYくん。お母さんから、「塾の勉強はしっかりやるのに、学校の宿題は全くやろうとしないんです」と相談をいただきました。聞くと、「面倒だから嫌だ」「時間がかかる」「もっと友だちと遊びたい」という理由だそう。Yくんにとっては、学校に宿題を提出することに大きな価値がなかったようです。
どうすればやるべきことに向き合えるようになるか、まずはYくんと面談をして、これからどうするか話し合うことにしました。事前にお母さんから聞いた情報によると、せっかく宿題に取りかかっても、集中しないためになかなか進まず、時間がかかってしまうようでした。時間がかかればかかるほど嫌になってしまい、途中でお母さんからの「終わらせてしまいなさい」の声が届くと大爆発。大騒ぎしたり泣いたりしながら、なんとか宿題を“やらされる毎日”だったそうです。
「Yくん、宿題はやらなくていいと思う?」
「ううん。やらなきゃいけないことは分かってる。でもやってるのに言われたりして、ムカつくから……」
「どうしたらお母さんが安心して見守れるように、宿題ができるかな?」
「……」
Yくんも、どうしたらいいかわからず悩んでいるようです。そこで、お母さんではなく、「先生から宿題をやれたか確認の電話をするから、それまでに終えられるように毎日頑張ってみない?」と提案。最初は半信半疑のYくんでしたが、コクリとうなずいて実践することなりました。
学校から帰り、宿題を終えるタイミングを狙って、「今日の宿題はどう?」と電話を入れる日々が続きました。最初は「まだ終わっていない」ということが多く、「じゃぁ、先生も●時までにお仕事を一つ終わらせることができるよに頑張るよ。Yくんもそれまでに頑張って終えよう!」と、同じ方向を向いて応援しました。
すると、いつしか電話の先で「遅いよ、もう終わっているよ」と声を弾ませるYくんが。そんなときはとびきりの笑顔になっているようで、「宿題を終えて出かけた」とご家族から聞く日も増えてきました。その後、Yくんは自ら宿題をやり終えてから遊ぶことができるようになったのです。
Yくんにとって、宿題は友だちと遊べなくなってしまう“嫌なもの”でした。