田中角栄「名勝負物語」 第五番 小沢一郎(8) (3/3ページ)
竹下自身が、リクルート・グループから1億5100万円の献金を受け、秘書も同グループから5000万円の借金をしていたことが明るみに出たことで、退陣を余儀なくされたのだった。
この竹下内閣崩壊の前後から、かつて野中広務が口にした小沢の「独断専行」「唯我独尊」ぶりが、堰を切ったように演じられることになる。
「秘蔵っ子」小沢のこうした意外な“開花”を、田中角栄は再起不能の病の中でどう見、聞いたのだろうか。
(文中敬称略/この項つづく)
***********************************************
小林吉弥(こばやしきちや)
早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。