金運に“トレンド”はあるのか? 金運専門誌の編集長に話を聞いてみた(前編) (2/7ページ)
――「幸せなお金持ちになる」は今でも『ゆほびかGOLD』の誌名の一部に使われていますよね。
高橋:そうですね。2007年に『幸せなお金持ちになる本Vol.1』というムックを出していますが、このムックでは『ユダヤ人大富豪の教え』の本田健先生のコンセプトを強く打ち出しています。実質的にはこのムックが創刊号なのですが、これを引き継いで2008年に創刊したのが『ゆほびかGOLD 幸せなお金持ちになる本』でした。
――「幸せなお金持ち」というフレーズには、本田健さんのコンセプトが強く出ているということですね。高橋:大枠は変わっていませんね。幸せなお金持ちになるにはどうすればいいのか。その軸に合うようにいろんな先生方に出ていただいています。ただ、以前は株やクレジットカードのような企画もあったんですよ。
――いわゆる「財テク」ですね。高橋:そうです。でも、今はほとんどリアルマネーの記事を載せていません。というのも、読者の方々からあまりよい評価をいただけないんです。投資だったりポイント率だったり保険の見直しだったりという、リアルなお金の話は求められていないと。
――それは意外ですね!高橋:私が『ゆほびかGOLD』に関わったばかりの頃に、電子マネーの企画を出して、通ったので記事を担当したんです。当時はまだ電子マネーが普及しはじめたばかりで、気になる人もいるだろうと。ところが読者アンケートの反応を見てみると、あまり票が入っていないばかりか「せこせことポイントを貯めたりするのが、果たして豊かな人生と言えるのでしょうか」というような声まであがっていまして。
――いくらお得とかそういう話ではなく、心の豊かさを求めているわけですね。では、『ゆほびかGOLD』の主な読者層は?高橋:50代がピークで、上は70代、80代ですね。40~60代がコア層で、7割が女性です。
――部数はいくつになるんですか?高橋:刷りで4万5000部です。