批判する力はメモを取ることから始まる 前川喜平×谷口真由美対談(2) (3/6ページ)

新刊JP

「喉元を過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、喉元を過ぎても熱かったら熱いと言い続ける人が増えないと、良くなる兆しは見えてこないですよね。

――では、私たちが批判する力を身につけるにはどうすればいいのでしょうか。

前川:まずは「忘れないこと」ですね。忘れてくれると思われているならば、忘れちゃいけないんです。

谷口:でも、しつこく覚えている人間って、しんどいと思うんですよ。覚えているからこそのしんどさがあって、「結局どういうことだったんだろう」と悩んでおられると思うんですけど、覚えているからこそ指摘できると思うんですよね。

今、ビジネスの世界でもメモが再ブームになっているそうですが、官僚はメモ魔の最たるものですよね。

前川:そうですね。メモ魔です。

谷口:皆さんも手帳にメモを取っておいて、引っかかった言葉を書いておくといいと思うんですよね。その後、「あれはどういうことだったっけ」ということがあった時に読み返して、言っていることとやっていることが違えばそれを指摘できます。

今なら分かりやすいのが消費税です。2019年10月に10%に上がりますが、何のためにあげるって言ってましたっけ。それはともかく、9ヶ月間クレジットカードなどでキャッシュレス決済することで5%ポイントバックするんですよね。でもね、9ヶ月間って何?とか、ポイントバックのための設備投資費でどのくらいかかるの?とか、そのポイント還元の広報のために400億円くらいかけるんですよね。だったら今ある予算の中で消費税をあげないで普通にやっていただくほうがお得なんちゃうんかと思うわけですよ。

それにね、ポイントバックするためにはクレジットカードをつくれと言われるわけですよね。でも、クレジットカードをつくれる人ってある程度安定した収入がある人たちなんですよ。本当にポイント還元が必要な人たちはそこの層ではないですよね。そんなん考えたら分かるやろ、と。国民はポイント還元あるから消費税上がっても大丈夫と思い込むんじゃないかと仮に思っているなら、それは馬鹿にされているだけですよね。

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