批判する力はメモを取ることから始まる 前川喜平×谷口真由美対談(2) (1/6ページ)
理不尽だらけの日本社会とどう向き合うべきか。
元文部科学事務次官として文部科学省の事務方のトップだった前川喜平氏と、法学者で全日本おばちゃん党代表代行の谷口真由美氏による対談本『ハッキリ言わせていただきます!』(集英社刊)が、出版2週間あまりで重版になるなど話題だ。
本書は「批判の方法」に始まり、教育や政治、社会、憲法などさまざまなテーマを二人が論じていく。関西弁で次々と問題にツッコミを入れる谷口氏と、自身のバックボーンを下敷きに淡々と政と官の内実を語る前川氏。その二人の切れ味は本書の読みどころだ。
今回、「プチ全国ツアー」として、2月下旬に大阪・東京・那覇で行われた出版記念イベントの合間をぬって、二人にお話をうかがった。その後編だ。
(新刊JP編集部)
前川:安倍さんは話がズレていることが多いですよね。そして、そのズレに合わせようとして役人や下の人間が一生懸命取り繕うみたいなことがあちこちで起こる。
谷口:厚生労働省の統計不正問題もそうじゃないですか?
前川:「アベノミクス新・三本の矢」(*5)という公約に「2020年にGDP600兆円の達成」がありましたよね。
(*5…安倍内閣の経済財政政策
https://www5.cao.go.jp/keizai1/abenomics/abenomics.html)
谷口:言うてましたね。
前川:また、「希望出生率1.8がかなう社会の実現」というのもありました。