「今の女性は求められているものが多過ぎる」 世界で仕事をする女性経営者の想い (2/5ページ)

新刊JP

また、個人で取り入れる場合、まずは自分の時間を責任持ってコントロールすることからですね。そして、変えられるところを「みんながこう思っているからできない」と人のせいにするのではなく、自分が責任を持って、努力して変えていく。変えていけるところってたくさんあると思うんですよね。

この両方を進めていかない限りは、働き方も休み方も変わらないと思います。

――本書の中にある「自分ファースト」「これからの人生について考えましょう」という強いメッセージに通じるご指摘ですが、普段の忙しさの中でつい抜けてしまうなと思いました。

ビューエル:そうなんですよね。今はいろいろなことがものすごいスピードで変化する時代です。だから、会社がずっと続く保証もありませんよね。また、個人も最後までその会社に勤めているということが珍しくなってきています。

世の中がどんどん変わり、未来がどうなるか誰も分からない状況の中で、意思を持たなければ簡単に人生は流されていきます。だから、自分の人生と時間をコントロールし、翻弄されないように努力しないといけない。

――「自分はこうしたい!」と思ったときに諦めてしまう人が出てくる環境というのもあると思います。例えば協力者が見つかりにくいとか。

ビューエル:私の会社にシステム系に長けている男性がいるんですね。中途で入社をしたのですが、とても良いアイデアを持っていて、どのシステムを変えれば上手くいくとかもちゃんと分かっているんです。

だから、私が「すごくいいアイデアだからやってごらん」と言ったのですが、彼はまず上司に相談に行くんですね。それで、上司が「ダメ」というからアイデアが通らない。そういうやりとりが3度あって、最終的には私が「いいからやってみて。私が責任取るから」と言って、それで本人が実行に移したんです。

おそらく本人にとって、社長から「自分が責任取るからやってみて」って言われたのは衝撃的だったと思います。でも、それでようやく自分の中で納得できて、アイデアを形にできた。

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