「今の女性は求められているものが多過ぎる」 世界で仕事をする女性経営者の想い (3/5ページ)

新刊JP

先日「これからもいろいろやってみたいと思います」と言っていましたけど、これって、普段から話しているような関係でないとできないことだと思うんですよね。

周囲を巻き込んでいくためには、日ごろからコミュニケーションをしていて、相手の考えをしっているかどうかは重要だと思います。

――そのためにfikaの時間が必要なんでしょうね。

ビューエル:上司が堅い人であればあるほど、fikaの時間で情報収集をしておくといいかもしれませんね(笑)。

ダラダラとコミュニケーションを取るのもよくないですが、コミュニケーションを取りやすい環境づくりは必要です。ただ、それをミーティングで解決するのも違っていて、ミーティングは議題があって、それについて話し合うという場です。一方のfikaはコーヒーやスイーツをつまみながら気軽に話す場。食べたり飲んだりという人間の基本的な欲求を満たしながら話すので、相手の話も受け入れやすくなる側面もあると思います。

■「自分自身が腹をくくらなきゃ」と思った瞬間 ――ビューエルさんがスタッフさんと1対1で行っているfikaも、どんどんスタッフの方が話をしてくださるそうですね。

ビューエル:毎週水曜日の朝に私の家にスタッフを呼び、1対1で話します。仕事の話をしたがるスタッフもいますが、だんだんと人生観や結婚観の話になってきたりしますよ(笑)。その話が普段考えないことを考えるきっかけになることもあるようです。

――社長の家に行くというのは緊張しそうですが…。

ビューエル:そういうスタッフももちろんいますが、部屋の中に2人しかいなくて、お茶と美味しいものを食べながら話していると、どんどん話題が膨らんでいくんです。また、「自分はこういうことを考えているんです」と話すスタッフには、「すごくいいアイデアだから実践してみる?」って促します。すると、急に実現できる可能性が膨らむじゃないですか。そういうプロセスは何度見ても面白いですよね。

やはり仕事は自己実現が大事で、それができなかったらやる意味はないと思います。

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