「今の女性は求められているものが多過ぎる」 世界で仕事をする女性経営者の想い (5/5ページ)

新刊JP

ビューエル:ただ、誤解していただきたくないのは、「自分ファースト」は自己中のススメではないということです。自分だけが良ければいいということではありません。そうではなく、まず自分が助からないと、他者を助けることはできません。そういう意味で、自分を大切にすることは必要だと思います。

――本書をどのような人に読んでほしいとお考えですか?

ビューエル:この本は主に30代から50代の女性の方に読んでほしいと思って書きました。

今の女性は求められているものが多過ぎるように思うんですね。上の世代の人たちは「そろそろ結婚したほうがいいんじゃないか」「子どもを産まずに仕事ばかりしていて」といろいろなことを言います。欧米化とともに世の中が変わって、キャリアを追求したい女性が増えている中においても、まだ古い価値観は根強く残っていて、いろんな要請が女性に向けられています。

もちろん少子化は問題ですが、そんなに多くのことを一人の人間に要求しても、できないと思うんです。そこは外国人労働者受け入れなどの対応策を講じるべきであって、すべてをやれと言っても不可能です。

そんな中で、自分にとって何が一番大切なのか判断基準を持って「自分ファースト」でいこう、と。30代から50代の仕事をしていこうと思っている女性たちに贈りたい言葉として使っています。

また、北欧の働き方、休み方については働き過ぎな男性にとってもプラスになるポイントがたくさんあるので、ぜひ読んでみてほしいですね。

(了)

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