菅官房長官が岸田派牙城・広島に差し向けた女刺客 (2/3ページ)

週刊実話



 郁夫氏は秘書軍団と亀井元建設相の人脈などをフル稼働。知名度を武器にドブ板選挙を徹底した。奥原氏は岸田氏、溝手氏らが全力で組織選を展開。野党の有力候補は柳田稔氏だった。

 結果はどうか。郁夫氏約34万4000票、柳田氏約29万票、奥原氏約28万票。奥原氏は1万票差で落選した。今度も僅差で溝手氏が敗れないという保証はどこにもないのだ。

 それにしても、地元の猛反発を押し切ってまで自民党本部はなぜ2人目を擁立するのか。

「自民2人目の新人候補は広島県議の河井案里氏。案里氏は安倍首相を支える派閥横断『きさらぎ会』の幹事長を務める河井克行・党総裁外交特別補佐の妻です。『きさらぎ会』は安倍首相を支える会だが、実は菅官房長官の隠れ派閥と見なされ、菅氏のコントロール下にあるといわれる。河井氏は首相にも覚えめでたいが、それ以上に菅氏の側近中の側近。案里氏は2009年広島県知事選に出馬し落選したが、約19万票を得ている。知名度があるうえ、美人。今回の擁立劇は菅氏と克行氏の阿吽の呼吸で、菅派勢力拡大の画策と見られているのです」(岸田派関係者)

 案里氏擁立に地元自民党関係者からは「女性票を割らせるため、だれか別の女性候補を擁立しろ」、「案里には自民票は1票も回すな」などの不穏な声も飛び交い始めている。危機感を抱いた案里氏サイドも、複数回にわたり首相官邸で菅氏と面会、強力支援を改めて要請したという。

 功を奏したのか、菅氏は案里氏ホームページへのツーショット写真掲載を容認、さらに6月2日に広島市内で開かれる案里氏のパーティーには、森山裕国対委員長や山口泰明組織運動本部長ら続々と党幹部を派遣。全面バックアップ体制を強化しているのだ。

「本番になれば、菅氏や小泉進次郎氏、場合によっては安倍首相自らが案里氏の応援に駆け付ける予定です。このメガトン級支援に対し、76歳の溝手氏へは高齢批判も加わり、勝負は混とんとする雲行きです」(官邸筋)

 ポスト安倍を狙う会長の岸田氏は2人目擁立をしぶしぶ承知したが、案里氏支援にはノータッチ。そんな中、岸田氏への逆風が強まりつつある。
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