数百万年前の超新星が人類を二足歩行に導いたとする説が発表される(米研究) (4/5ページ)
通常なら、宇宙線はそこまで貫通することがないために、大気の下部がイオン化することはない。しかし超新星によるエネルギーは地表に届くまでに強烈なものだった。
イオン化は原子が電子の過剰あるいは欠損によって電荷を帯びたときに生じる。
今回のケースでは、宇宙線が衝突することで大量の電子が緩まったと考えられる。すると、そうした電子は雲から地上まで雷を運ぶ手助けをする。落雷が増えるのはこのためだ。
実際、アルメニアにあるアラガツ山に垂れ込めた雲を解析した結果からは、理論上、宇宙線によって雷が生じうることが確認されている。

NASA/ESA/J. Hester/A. Loll
・世界各地で発見されている謎の木炭
さらに世界各地では、数百万年前から木炭や煤が大量に蓄積され始めたことが判明している。
これまで、気候の異なる地域でこのような現象が起きたことについてうまく説明することができなかったが、この期間に増加した落雷による火災が原因と考えれば辻褄があう。
これがメロット氏による仮説だ。
進化とは極めて複雑な現象であって、この仮説がヒトの二足歩行の始まりについての唯一の説明というわけではないだろう。
だが、まるで人類が空から天啓を受けたかのような、どこか神話に通じるロマンを感じさせる仮説だと思うのだ。