天才テリー伊藤対談「由美かおる」(3)入浴シーンでお湯が抜けてしまって (1/2ページ)

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天才テリー伊藤対談「由美かおる」(3)入浴シーンでお湯が抜けてしまって

テリー その後も松竹の映画にたくさん出られていますが、やっぱり僕らの世代を驚かせたのは73年公開の‥‥。

由美 ああ、「同棲時代-今日子と次郎-」ですね。

テリー 昔、宮沢りえさんが写真集を出してすごい話題になりましたけれど、当時の由美さんも人気絶頂のアイドルだったから、まさに事件でしたよ。

由美 当時、上村一夫さんの原作劇画がものすごい人気で、「ベッドシーンなんかもあるけれど、これは由美さんにぜひ!」「ポスター写真は全裸で」というオファーがあったんです。

テリー さすがに即答は無理ですよね。

由美 1カ月ぐらい悩みました。ただ山根成之監督が「テーマは“愛のメルヘン”で、すごくきれいなシーンにしたいんだ」とおっしゃってくださいました。海外でも、ブリジット・バルドーさんやカトリーヌ・ドヌーブさんが、必然性のある作品ではベッドシーンやヌードシーンを演じていらしたので、そういうことを考えたらやってみてもいいんじゃないか、なんて考えて、思い切って挑戦したんです。

テリー 公開後は、これまたすごい反響でしたよね。背を向けてキリッとした表情でこちらを振り返った全裸ポーズのポスターは、目に焼きついて離れません。

由美 皆さんがどんどん剥がして持っていっちゃうから、街からポスターがなくなっちゃって(笑)。あと、意外に劇場に来たお客さんは女性が多かったんです。男性3割、女性7割ぐらいだったって聞きました。

テリー 由美さんのヌードは、女性の共感も得られることができたんですね。

由美 ええ。ですから「同棲時代」に出たことは非常によかったと思います。今思えばですけど、あの映画で私自身、少女から大人への変身がうまくできたのかなって。

テリー そういうことか。

「天才テリー伊藤対談「由美かおる」(3)入浴シーンでお湯が抜けてしまって」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 7/4号由美かおる同棲時代水戸黄門テリー伊藤エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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