謎現象「楽しい時は短くつらい時は長く感じる」を解明する認知神経科学にハマった理由 (2/7ページ)
これはなぜなのでしょうか?
例えば「楽しいことに熱中しているときは時間が短く感じ、つらい作業を行っているときは時間が長く感じる」という経験は、みなさんにもあるのではないでしょうか。これも時間の知覚についての不思議な現象です。
四本先生の研究は、この不思議な「人間の時間の知覚」についても及んでいるのです。
参照:四本先生の論文(英文)の一つ
「Optimal Multisensory Integration Leads to Optimal Time Estimation」
(最適な多感覚統合が最適な時間評価につながる)
https://www.nature.com/article...
今回は、東京大学 大学院総合文化研究科 生命環境科学系 四本裕子准教授にお話を伺いました。
――先生が研究を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
四本准教授 最初のキッカケは、大学の卒論制作が面白かったんですね。
――どんな研究だったのですか?
四本准教授 奥行き視覚についての研究で、視覚で捉えた物体が実際にはどのくらいの距離にあるのかを調べる行動実験でした。
――そのころから研究者になりたいと思っていらっしゃいましたか?
四本准教授 私は研究者になろうと明確に思ったことはなかったのですが、大学で心理学の講義を受けたら面白かったので心理学科に進み、それで卒論の研究を進めていたら、就職活動の時期が終わっていたので、そのまま大学院に行き、大学院に行ったら研究が面白かったので博士課程に行き……という感じで、流されるままといいますか(笑)。