謎現象「楽しい時は短くつらい時は長く感じる」を解明する認知神経科学にハマった理由 (5/7ページ)
研究の「面白い点」と「つらい点」
――四本先生の研究の面白い点はどんなところでしょうか?
四本准教授 人間の感覚、知覚を相手にしていると、自分でもそれを体験できるわけです。例えば、点滅しているモニターを見ているときに、それがどのように見えて、自分の脳がどのように活動しているのかがわかる。つまり「内的な経験について研究できる点」、それが面白いところですね。
――では、研究のつらい点とは?
四本准教授 つらいところは……いっぱいありますが(笑)、やはり論文を出すのは大変ですよね。今も2、3本は書かないといけない論文がたまっています。
論文を書くことは研究者の常なのでつらいと言っても仕方がないことなのですが、国際競争の中で、常に論文を書き続けなければいけないですから、これはつらいことです。
――よくいわれる「publish or perish」(論文を書け、さもなくば滅びよ)ですね。
四本准教授 そうですね。また、論文を送ってリジェクト※されるとこれはつらいですね。心が折れそうになることもあります(笑)。
――先生の論文でもリジェクトされたりするのですね。大学生、大学院生の励みになるかもしれません。
四本准教授 研究者なら誰もが経験することですが、何回あっても慣れないものです(笑)。
※リジェクト
論文を掲載してもらうために専門誌に送付すると、査読者のチェックが入ります。「掲載できる基準」に達しているかどうかが調べられ、NGとなれば論文は送り返されます。これをリジェクトといいます。
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