差別や偏見と闘い日米親善・世界平和に奔走した人生!笠井重治はかく語りき【中編】 (4/5ページ)

Japaaan

「広大な国土と豊かな資源を持ち、他国に依存しないで生きていけるアメリカがヨーロッパの戦争(第二次世界大戦)に参加したところで、何のメリットもありません。今、一部の政治家が利権を得るためナチス・ドイツに戦争をしかけようと、その同盟国である日本を挑発して戦争に持ち込もうとしているが、そんな欲望のために皆さんの大切な息子さんやパートナーを戦場に送ってはなりません……」

アメリカにとって、日本もヨーロッパもどうでもいい(関わらなくても特に支障がない)存在であり、アメリカは孤高の平和を保っていられる状態でした。

ヨーロッパ戦線を虎視眈々と狙うアメリカ軍。Wikipediaより。

にも関わらず、どうしてもヨーロッパの利権ほしさに世論を煽り立てて日本と戦争し、日本の同盟国であるナチス・ドイツを攻撃したがる政治勢力がアメリカ国内に台頭していました。

経済的に追い詰められたら、資源に乏しい日本が暴発、戦争になってしまう……そんな最悪のシナリオを是が非でも避けるべく、重治は首相の東条英機(とうじょう ひでき)をはじめ、中学校時代の先輩でもある石橋湛山や、グルー米大使そして近衛文麿(このえ ふみまろ)らに必死の説得を行います。

……しかし、努力も虚しく軍部が暴発してしまい、大東亜戦争が勃発。

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