差別や偏見と闘い日米親善・世界平和に奔走した人生!笠井重治はかく語りき【中編】 (5/5ページ)

Japaaan

四方(よも)の海 みな同朋(はらから)と 思ふ世に
など波風の 立ちさわぐらむ
※明治天皇 御製

【意訳】世界中のみんなが家族のように仲良くあって欲しいと願っているのに、どうして戦争は起こってしまうのだろうか……。

なおも早期終結・講和を訴え続けた重治は政界からも疎ましがられ、大政翼賛会(たいせいよくさんかい)の推薦が得られなかったため昭和十七1942年の衆議院選挙で落選。再び戦後に返り咲くまで、失意の浪人生活を強いられるのでした。

【後編に続く】

※参考文献:
笠井盛男編『笠井重治追悼録』昭和六十二1987年4月
笠井重治『笠井家哀悼録』昭和十1935年11月
七尾和晃『天皇を救った男 笠井重治』東洋経済新報社、平成三十2018年12月

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