生理前のイライラ、どう対処する? (3/6ページ)

マイナビウーマン

◇生理前のみ調子が悪いなら月経前症候群(PMS)

――ところで、月経前に体調が悪くなる、イライラするなどの不快症状が続くことを「月経前症候群(PMS)」といいますね。精神症状が強いものは「PMDD(月経前不快気分障害)」と診断されると聞きました。イライラが強い場合にはどちらになりますか?

高尾先生:PMSとひと言でいってもさまざまな症状があり、症状の程度にも個人差があります。心の症状としては「イライラする」「緊張が強い」「涙もろくなる」「うつっぽくなる」という4つが多いです。

ただ、PMSとは「生理前だけ調子が悪いこと」と理解しておけばよいでしょう。具体的には、生理がはじまる1週間ぐらい前からさまざまな不快症状が起きて、生理がはじまると症状が軽くなったり、解消したりする症状のことをいいます。生理前のイライラや不安、落ち込みなどもPMSの症状のひとつです。

一方、PMDDは精神的な症状が強く出て、重症な抑うつ状態になることをいいます。PMDDの頻度は約1%と言われ、 診断される人の割合は多くはありません。PMDDは心療内科や精神科での診断・治療が必要になります。

月経前症候群(PMS)とは

月経前症候群(PMS)とは、生理(月経)前、3~10日の黄体期のあいだ続く精神的あるいは身体的症状で、生理開始とともに軽快ないし消失するもの。精神神経症状として情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。日本では生理のある女性の約70~80%が月経前に何らかの症状があります。生活に困難を感じるほど強いPMSを示す女性の割合は5.4%程度といわれています。

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