生理前のイライラ、どう対処する? (4/6ページ)

マイナビウーマン

参考資料:日本産科婦人科学会HP 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=13

■楽になれる方法を見つけ、つらいときには婦人科へ

――症状にもよりますが、生理前にイライラしそうと思ったら、リラックスして過ごしたり、予定を入れすぎないようにしたりするなど、工夫することで気持ちを落ち着かせることはできそうですね。

高尾先生:そうですね。多少の不調は誰にでも見られるものなので、一時的なことと受け止めて上手に過ごしている人も多いと思います。調子のいいときに、仕事場やまわりの人に「生理前は、イライラしてしまうことがあるの」と、伝えて理解を求めるのもひとつの方法ですね。

でも、中には、気持ちのコントロールがきかなくなって、仕事や人間関係に支障が出てしまう人もいますよね。そんな場合には、婦人科に相談してみましょう。治療で症状を緩和することができます。

――PMSの治療法にはどのようなものがあるのですか?

高尾先生ひとつ目のチョイスは漢方療法です。漢方療法は、個人の証(症状や体質)に合わせて、漢方薬を使用することで体調を整えていくというような治療法になります。PMSの治療では、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、桃核承気湯、 女神散、抑肝散などがよく用いられます。効果は個人差があり、効き目もゆっくりとしたものになります。

2つ目のチョイスは低用量ピル。ホルモン値を安定させることで、PMSの症状を緩和します。服用すると、PMSの症状が3カ月以内によくなるというデータ [*1] があります。

――低用量ピルは避妊薬として以外に、月経困難症(生理が重い)や子宮内膜症の治療にも使われますね。

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