「自分も動けない人間で、それがコンプレックスだった」伊藤羊一氏はなぜ変われたのか? (4/7ページ)

新刊JP

――動けない人は動くことのメリットより、リスクやデメリットが勝っていると思います。その中で動くことのメリットについてうかがいたいです。

伊藤:成長のスピードが違うという点でしょうね。仕事にはマインドとスキルが必要ですが、スキルとマインドだけを鍛えても成長は緩やかです。学びを得たらアクションして振り返る。そして気づきをえる。そういうサイクルを続けることで成長は加速します。

本書にも書きましたが、例えば英語を使って仕事をしたいと思っても、英語を勉強しただけですぐに仕事ができるようにはなりませんよね。行動して実際に外国人とコミュニケーションを取ったり、現地で働いている日本人に話を聞いたり、海外で働く方法について調べたり、と動かないと夢に近づくことはできない。

――マインドを高め、スキルを学んで、アクションして、振り返るという一連の流れはまさにPDCAですよね。

伊藤:そう、PDCAなんですよ。そして、このサイクルの重要な点は、それぞれのパーツごとを鍛えてもあまり意味がないということです。アクションも含めたセットで繰り返すことで、成長が加速する、ということなんですよね。

――また、動くために必要な「好奇心」は鍛えられると述べられていますが、どのように鍛えるのでしょうか?

伊藤:僕自身、もともとは好奇心が皆無といっていいような人間で、それがずっとコンプレックスだったんです。みんなが「えーっ!すごいじゃん!」って言っているものになかなか乗っかれなかったりして。だから、自分がすごいと思っていなくても「すげー!それ、やばくない?」という反応を口に出して言うことで気持ちを盛り上げていきました。

その後、脳科学者の方にそのことを話したら、「まさに、それなんだよ!」と言われたんです。つまり、思っていなくても「すごい」「やばい」と口にすることで、「すごい」「やばい」の主語が誰ということを認識せず、深層心理の中に自然とインプットされていくんだそうです。そこでその事象に「すごい」とか「やばい」という「タグ」がつく。

――私自身も「すごい」「やばい」とあまり言わない人間です。
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