「自分も動けない人間で、それがコンプレックスだった」伊藤羊一氏はなぜ変われたのか? (5/7ページ)
ただ、それでチャンスを逸していると思うことは多いなと感じていました。
伊藤:周囲が「すごい」と言っていても、自分がそう思えなかったらスルーしちゃうでしょ? それは勿体ないことで、他人が「すごい」と言うものには「種」があるはずなんです。その種が思わぬアイデアにつながることもあるから、「すごい!」はキャッチできたほうがいい。「好奇心」と言ってしまうと急にハードルが上がるけれど、みんなが楽しんでいるものを同じレベルで楽しむ、ということを意識するといいですね。
■人間は忙しすぎると成長が止まる伊藤:また、もうひとつ「すごい!」をキャッチできなくなる状況があって、「忙しすぎる」ときです。忙しくて、疲れてくると情報のインプット量がどうしても減りますね。
僕の場合、『1分で話せ』が出版されてから、講演の依頼が一気に増えたんですね。いろんな人と出会えるし、まあいいかと思って断らないで全部登壇していたら、去年1年間でなんと登壇回数300回近くになってしまいました。
こうなると視野狭窄になって、周りが見えなくなるような気がするんですよ。そのときに感じたことは、「疲れると好奇心がなくなる」ということでした。友人がSNSに「5Gやばい!世の中はこうなるのか」と書いていても、「あ、俺には関係ないや」って思っちゃう。これじゃダメだと思って、登壇の量を一気に落として、今年は200回くらいにとどめています。

伊藤:でも、以前よりはるかに時間の余裕がありますね。だから気になった事柄を興味をもって調べたりする時間も増えました。
結局、自分の足元に降ってくる情報を掬い上げる力がなかったら成長できません。もっと言うと、成長する機会を逸してしまう。