リーダーは未来だけを語っても無意味。伊藤羊一氏が明かす「周囲を動かすために必要なこと」 (1/5ページ)
孫正義氏から認められたプレゼンの技術を通して、分かりやすく物事を伝える考え方をつづった『1分で話せ』(SBクリエイティブ刊)が、2018年のベストセラーとなったYahoo!アカデミア学長の伊藤羊一氏。
そんな伊藤氏の新刊となる『0秒で動け』(SBクリエイティブ刊)が8月22日に刊行された。今回のテーマは、タイトルの通り「動く」。すぐに動くことが良いと分かっていてもなかなか動けないと悩む人が多い中で、伊藤氏はいかにして「動く」技術を身に付けていったのか。
伊藤氏へのインタビュー後編は、コミュニケーションの重要性と人を動かす秘訣を聞いた。
(聞き手・執筆/金井元貴)
■「普段、全然コミュニケーションを取っていないことに気づいたんですよ」 ――『0秒で動け』の後半部分で、日々のコミュニケーションの重要性について述べられています。人間関係は「質よりも量」「1日5分でも話す」ということを言われていますが、伊藤さんがいらっしゃるヤフーではコミュニケーション量を増やすためにどんな取り組みをされていますか?伊藤:人事制度としては、マネージャーはチームメンバーと週1回30分、「1 on 1」のミーティングをすることになっています。やらなかったら罰則というものではないのですが、マネジメントの基本であると考えています。
でも、よく考えてみればすごいことですよね。7000人の全社員が毎週30分1on1に時間を費やしているということは、毎週、単純計算でのべ3500時間にのぼるわけです。
――その場ではどのような内容を話すのですか?伊藤:まずは「最近どう?」というような雑談から。そして気づいたことや悩んでいることを話したり、普段あんまり言えないことを共有したり。
「1 on 1」をやる理由の1つは、心理的安全性を作り出すことです。