リーダーは未来だけを語っても無意味。伊藤羊一氏が明かす「周囲を動かすために必要なこと」 (3/5ページ)

新刊JP

これが確かになっていないと、「あの人、また勝手なこと言ってる」となってしまいます。

――確かに、なぜその人がそう考えるのかが理解できれば、腑に落ちて行動できます。

伊藤:人を動かすときには、「未来をこうしたい」だけでは足りないんですよ。まずは過去の経験があって、現在の行動がある。じゃあ、未来はどうなるの?と。そこでリーダーは進みたい未来について語るんです。

思いを伝えるには「Why?」(なんで?)から「So What?」(それで?)というストーリーを作り出すことが大切だとこの本に書きましたが、それは「過去」→「現在」→「未来」の順番でもあるんです。このインタビューにおいても、『0秒で動け』という本が書かれた「Why?」(なんで?)から始まり、「So What?」(それで?)までを説明しています。

結局、「0秒で動く」ということは、過去の経験に裏打ちされた自分の軸が明確になってできることです。軸がある人は「自分はこういう経験をしてきたから未来をこうしたい」という結論がすぐに出てくるけれど、動けない人や決められない人は、その軸がないんです。だから、その都度辻褄を考えてしまう。

――自分の軸を持てないということは、自分の過去の経験に根拠を見出せない。つまり経験がないということですね。

伊藤:自分自身を理解していないとも言えますね。その都度考えて立ち止まってしまう。また、周囲を動かすこともできないわけですよね。

――興味深かったのが、伊藤さんが自分の軸を身に付ける上で漫画『サラリーマン金太郎』の主人公を目標としていたと書かれていたことです。金ちゃん(矢島金太郎)ってかなり型破りですよね。

伊藤:大好きな漫画なんですけど、なぜ金ちゃんを目標にしたかはもう覚えていません(笑)。ただ、一つ逸話があって、前職で経営側に入ったときに、経営会議をウェブで社内に公開したことがあるんです。

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