横山剣、SMAPやTOKIOにも楽曲提供する “ 歌うメロディ・メイカー”が語る「昭和の車と女」 (2/6ページ)
『おぎやはぎの愛車遍歴』って番組で、過去に乗ってた車に乗れるって話で、マルニで本牧ふ頭のほうを1周したら“これだ”と思ってもう止まんなくなって、買っちゃったんです」
――車は見た目で?
横山「うん、けっこう見た目でグッときて、スペックを無視して買って大後悔とか。すごい面倒くさい車だった、とかありますね。一目惚れで買っちゃうんですよね。よく考えて、左ハンドルはもうやめようと思ってたのに、納車する直前に“そういえばこれ……”と思ったら左。
止まんなくなっちゃってるんだよね。他にもっといろいろあったはずなのに、そのときはブルーバードクーペ510しか心の中にない。で、実際に車を見たら“あっ、もっと選択肢あった”と。後から思う。
でも、欠点があればあるほど思い出になって、悔しいけど心に残ります。頭に来ますからね。
アルファロメオ1750GTヴェローチェって車があって、これはもう、すごかったですね、もう、わがままで。そのかわり、いいときは滅茶苦茶良い走りするんですよ。うっとりする。ちゃんとアタリが出て。機嫌が悪くて“ダメだ今日”みたいな日は最悪です。セカンドカーとか持ってない時代だったんで。仕事に電車で行くのはいいんですけど、精神的にけっこうダメージ受けますよね。車が動いたとしても、デートで女性を隣に乗っけてても、メーターの針に目が行っちゃう。ハラハラして、女の子がなんか言っても“ああ、そだね”なんて返事。会話どころじゃない」
――ひどいですね。女性のほうには目もくれず。
横山「うん。でも、もう1回、もう1回乗りたい。レースで乗りたいですね。一番のポテンシャルを発揮できる場面で乗りたい。
でも“アルファダンスってあるよ”って言われたんです。コーナリングで踊るんだって。おっかないです。調教ですよね、本当に。だから乗りこなせたときの征服感が忘れられない……女性と同じです。それで良い音、良い声なんですよ。