処刑後数百年以上たってから無実が判明した中世の魔女の奇妙な物語(ドイツ) (1/6ページ)

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処刑後数百年以上たってから無実が判明した中世の魔女の奇妙な物語(ドイツ)
処刑後数百年以上たってから無実が判明した中世の魔女の奇妙な物語(ドイツ)

Image by ZU_09/iStock

 人類の歴史を通して、世界中の多くの場所で、無実の者に対する非常に理不尽な処罰や弾圧が長いこと行われてきたのは周知の事実である。

 そしてそれは形を変えながらも現代まで続いている。ネット上の正義という大義名分を得た匿名者の言論による私刑(制裁)だ。事実確認がなされないまま、断片的な情報だけが拡散され、知らない間に犯人にされてしまう。いつ誰が被害者になってもおかしくない状況だ。

 これはかつて行われていた「魔女狩り」と同じ原理が働いているのだろう。かつて魔女狩りのターゲットにされていたのは、災いや死、不幸や不和を招く魔術を使ったと言いがかりをつけられた人たちだ。

 実際には政治的な動機や、特定の人間に対する個人的な怨恨があったのかもしれない。だが、「魔術で人を陥れた悪」という大義名分のもと、結果的に大勢の罪もない人たちが殺されていったのだ。
・魔女狩りの歴史

 魔術を使ったと疑われる者を裁いたり制裁を加えることは古代から行われていた。ヨーロッパ中世末の15世紀には、悪魔と契約して社会の破壊を企む背教者という「魔女」の概念が生まれた。

 更に16世紀後半から17世紀になると、大迫害時代とも呼ばれる魔女裁判の最盛期が到来した。魔女狩りのターゲットにされたら最後、火あぶりなどの厳しい処刑が待っていたのだ。

 ターゲットにされた人はたまったものではない。ほとんどは正式な裁判もなく、弁明の余地も与えらない。無実の罪を着せられたまま、歴史の闇に埋もれてしまった人は数知れない。

 ある日突然魔女認定され、事実確認もなされないまま火あぶりにされた犠牲者の無念は計り知れないものがある。

 今では、歴史上の魔女狩りの事例の多くは、無知による社会不安から発生した集団ヒステリー現象であったと考えられている。
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