3ヶ月ものサバイバル生活!江戸時代のみかん商人・長右衛門の小笠原漂流記【三】 (1/3ページ)
前回のあらすじ
時は江戸前期の寛文十1670年1月、紀州のみかん商人・長右衛門(ちょうゑもん)は江戸にみかんを出荷するため船出するも、遠州灘で暴風雨に見舞われて遭難。
約1か月半の漂流生活を乗り越えて、命からがら島(現:小笠原諸島・母島)にたどり着くも、船頭の勘左衛門(かんざゑもん)が力尽きて息を引き取ってしまいます。
悪いことは重なるもので、自分たちが乗ってきた船もボロボロになって沈没。残された長右衛門ら六名は、何としてでも生きて帰るため、これから待ち受けるサバイバル生活を覚悟するのでした。
これまでの記事
3ヶ月ものサバイバル生活!江戸時代のみかん商人・長右衛門の小笠原漂流記【一】 3ヶ月ものサバイバル生活!江戸時代のみかん商人・長右衛門の小笠原漂流記【二】 「生きてみんなで帰るんじゃ!」長右衛門の決意「……よぉ旦那、これからどうする……?」
勘左衛門の弔いを済ませると、船頭を失った水夫(かこ)たちは、船が沈んでしまったこともあって、昨日のはしゃぎっぷりはどこへやら。すっかり意気消沈してしまいました。
それだけ勘左衛門が彼らの精神的支柱として大きな存在だったのでしょうが、こんなところでしょげ返ったところで事態は何も改善しません。

