頭の外側から脳を操作する。DARPAが支援する「ブレイン・コンピュータ・インタフェース」の開発が進行中(米研究) (4/7ページ)

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 こうしたデータから、彼が手を動かそうとするときの脳の活動を読み取るアルゴリズムが開発された。

 バークハート氏の頭蓋骨から突き出た台に接続された太いケーブルは、ユタ・アレイが計測したパルスをコンピューターに送信する。

 データを受信したコンピューターは、それを解読し、彼の右腕をおおう電極入りのスリーブに信号を送信。するとスリーブが腕の筋肉を刺激して、彼が意図した通りの動作を実行させる。

 こうしてバークハート氏は「神経バイパス」によって筋肉の動きを取り戻した最初期の人間となった。

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image credit:Pixabay

・数百本の電極を使って脳のシグナルを操作し別の領域へ転換

 N3にも参加しているバテル記念研究所は現在、脳にユタ・アレイを移植することなく同じことを可能にする技術を研究している。

 それは新しいデバイスの開発のみならず、頭蓋骨の外側から微弱な信号を正確に検出・処理する技術を考案する必要があるということだ。

 カーネギー・メロン大学のグローバーさんらが行っていたのもそのための実験である。

 神経学者ではなく電気技師であるグローバーさんは大学に入ってすぐに、EEGの本来のポテンシャルはこれまで想定されていたよりも高く、また外部シグナルを巧妙に操作することで脳の奥深くに影響を与えられるのではと直感した。

 それから数年後、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者によって、グローバーさんの直感をはるかに超える論文が発表された。

 その研究では、周波数が微妙に異なるふたつの電気シグナルを頭蓋骨の外側に当てると、脳の表面ではなく、もっと内側の神経細胞に影響を与えられることが示されていた。
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