頭の外側から脳を操作する。DARPAが支援する「ブレイン・コンピュータ・インタフェース」の開発が進行中(米研究) (5/7ページ)
「建設的干渉(constructive interference)」と呼ばれる現象だ。
グローバーさんはMITの研究をさらに発展させようとしている。数百本の電極を使って、脳内部の狭い領域を正確にターゲットし、そのシグナルを操作してある領域から別の領域に転換させるのだ。
「ただの神経科学者には出てこない発想だ」とグローバーさんは話す。

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・神経活動のサインを読み取るためのさまざまな研究が進行中
一方、やはりN3に参加するジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所(APL)のグループは、まったく別のアプローチで難題に挑んでいる。
現在の理解によれば、神経組織は神経細胞が電気シグナルを発火したときに膨張・収縮する。
EEGやユタ・アレイが読み取っているのは電気シグナルだ。だがAPLのデイブ・ブロジェットは、組織の膨張・収縮も神経活動の優れたサインであると考えた。
そこで、それを光学的システムによって読み取ろうというのが彼のアイデアだ。
これまでの技術ではそうした神経の動きを検出することができなかったが、すでにブロジェットらはマウスの実験でそれを”見る”ことに成功している。
露出させた神経組織なら発生から10ミリ秒以内に神経活動を記録できる。ユタ・アレイなどに匹敵する記録速度だ。
次のステップは、それを頭蓋骨越しに行うことだ。