着物の文様から絵師・鈴木春信の浮世絵「風俗四季哥仙」を読み解く!春信の魅力 その3【後編】 (5/7ページ)
“源氏香”とは香道の組香(香りの違いを聞き分ける)の一つであり、その香りの違いを図にした“香の図”から派生したものです。
江戸時代になるとハマグリを使ってもう片方の貝とピッタリ合わせる、本来は“貝覆い”と呼ばれる遊びも“貝合せ”と呼ばれており、貝の内側に源氏の絵が描かれているものも多かったので、“源氏香”の紋を描いたのかもしれません。
しかし何故存在しない自作の紋をこんな目立つところに描いているのか、不思議です。
“源氏香”の香の図は一つ一つの図柄に『源氏物語』の52帖の巻名がそれぞれ名付けられています。一番似ている紋は“玉鬘”の図柄です。