意外と知らない、映画配給会社のマーク・ロゴの由来を調べてみた! (1/4ページ)

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映画の本編が始まる前には、必ず「配給会社のトップタイトル」(配給マーク)がスクリーンに登場します。どの配給マークも印象的で、一度見たら記憶に残るものとなっていますね。
この配給マークはどのような意図で制作され、いつから使われているのでしょうか?

今回は、日本の映画製作・配給会社4社のトップタイトルについて調べてみました。4社が『一般社団法人 日本映画製作者連盟』に加盟した順にご紹介します。

松竹映画


松竹映画の作品では、勇壮な富士山をバックに「松竹映画」という文字とロゴが表示されます。

この富士山のトップタイトルは、1936年(昭和11年)の大船撮影所開所以来使われているといわれています。しかし、小津安二郎監督の『一人息子』(1936年)には「大船映画」のバックに富士山がありますが、同じ小津監督の1947年(昭和22年)の映画『長屋紳士録』では「松竹映画」のバックに富士山はありません。「富士山」の登場は作品次第、監督次第だった時代があったようです。

この富士山は、実は本物ではなく当初は大船撮影所のステージ内で撮影された富士山でした。松竹映画の社内報「2000年3月&4月号」によれば、

「朝から昼にかかる富士山の、時の移ろいを配給タイトルとして、大船撮影所第4ステージで2日間に亘り、シネスコ・ビスタ・スタンダードの三種類の撮影が行われました。

下地に石膏で形作られた1m80cmの富士山のミニチュアは、30cm高の台上に置かれ、その廻りを浅い水槽で取り巻き、ドライアイスを流し、その手前に移動レールの上に1m80cm幅に綿を置き、キャメラと綿雲の間にフォグメーカーでスモークを流すという三重構造で雲を作ったそうです。この雲づくりが微妙で一番苦心したようです。

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