意外と知らない、映画配給会社のマーク・ロゴの由来を調べてみた! (4/4ページ)
鳳凰のマークはもともと角川書店のマークで、映画で初めて使用されたのは1976年(昭和51年)の『犬神家の一族』です。
マークとなった鳳凰は、奈良県の岡寺で出土し、現在南法華寺が所蔵する鳳凰浮刻塼(ほうおうふこくせん)の拓刷(たくずり)を基に作られています。岡寺は天智天皇の岡本宮であった名刹(めいさつ)です。対をなす天人浮刻塼(てんにんふこくせん)はこの寺の所蔵するところで、共に八世紀の作です。ちなみに「塼」は今日のタイルに当たり、壁面や床に用いられました。
角川書店は終戦直後に創立された出版社で、当時は「飛鳥書院」の名で登記しようとしましたが、類似名の出版社があり、角川書店として出発しています。その後、飛鳥新書を企画し、そのマークとして鳳凰塼が選ばれました。その新書には、柳田国男著『物語と語り物』、金田一京助著『定本石川啄木』などがあります。
1977年(昭和52年)、このマークをさらに図案化し、単純化したものが角川書店のマークとなります。1995年(平成7年)、創立五十周年を迎えて、あらためて創業の原点が見直される中、マークについてもオリジナルに立ち戻ったデザインに変更。この変更されたデザインが現在でも使用されているのです。
KADOKAWAの映画の冒頭に流れるムービングロゴは、今後も時代を見ながらさまざまに形を変えていくであろう企業の自由さなどをイメージしているとのこと。また、水と大地と空という地球自体を舞台に、大きなKADOKAWAロゴがトランスフォームしていく様を近代的に描いたものだそうです。
映画製作・配給会社4社のトップタイトルについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか? やはり各社それぞれに歴史があり、時代を超えて受け継がれてきたものであることがわかりますね。
ちなみに、映画本編が始まる前には、普通「配給マーク」「製作マーク」の順で放映されます。今回ご紹介した会社のマークがスクリーンに登場したら、マークの歴史について思いをはせてみてください。
(高橋モータース@dcp)