小さな微量栄養素入りのカプセルが栄養不足の人々を救う(ビル&メリンダ・ゲイツ財団) (3/5ページ)
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・マイクロカプセルのシールドで栄養を守る
そこでビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受けて開発されたのが、『Science Translational Medicine』(11月13日付)で発表された微粒子カプセルだ。これに封じ込められた微量栄養素は壊れることなくきちんと守られて、世界中の人々の口に入るまでしっかり保存される。
その開発は試行錯誤の連続だったという。およそ50種のポリマーを試し、ようやく最終的にBMCポリマーに落ち着いた。
ここに鉄分、ヨウ素、亜鉛、B12といった11種の微量栄養素を封じ込める。完成したBMCマイクロカプセルは、髪の毛の直径よりわずかに大きい程度だ。
さまざまな検査を行った結果、BMCマイクロカプセルは熱、光、湿気、酸化といった普通なら栄養を劣化させてしまう要因からきちんと中身を守ってくれることが確認された。