小さな微量栄養素入りのカプセルが栄養不足の人々を救う(ビル&メリンダ・ゲイツ財団) (1/5ページ)

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小さな微量栄養素入りのカプセルが栄養不足の人々を救う(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)
小さな微量栄養素入りのカプセルが栄養不足の人々を救う(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)

Image by vlad_karavaev/iStock

 ある発明によって世界の栄養不良問題は一気に解決へ向かうかもしれない。

 それはパンに混ぜてもまったく気がつかないくらい小さな微量栄養素入りのカプセルだ。なにしろあのビル・ゲイツ氏が試食してみて、普通のパンと区別がつかなかったくらい小さいのだ。

 このカプセルは、マイクロソフト会長のビル・ゲイツと妻メリンダによって2000年創設された世界最大の慈善基金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が資金援助をしている。
・世界の3人に1人が隠れ飢餓に陥っている

 実は、世界人口の3分の1の人々が微量栄養素が不足しているとされる。

 微量栄養素の不足は認知障害や夜盲症といった健康問題を引き起こすが、困ったことにそうした人は必ずしも飢餓状態にあるようには見えない。そのため「隠れ飢餓」と呼ばれており、その解決へ向けた対策も滞りがちだ。

 先進国ならばサプリメントなどで手軽に栄養を補うこともできるだろうが、途上国だとそう簡単にはいかない。

 政府や支援団体などは栄養補助食品やサプリメントを提供しているが、思ったほど効果を上げられないのが現状だ。
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