掲示停止で注目された「人生会議」の本質 人生を言葉で尽くし、残す重要さ (2/2ページ)
近年、終活という言葉は一般的になりつつあるが、これはエンディングノートや遺言、葬儀や財産分与などについて生前に自ら決めておくことを指す。人生会議は終活だけでなく、命に危機が迫った時にどのような医療、ケアを受けるのか、その人の生きざまが含まれる。
どんなに話し合う時間を持っていた患者、家族であっても後悔を抱かない人は少ない。言葉だけでその人となり、人生を全て把握することはできないだろう。しかし、言葉を尽くさなければ本人の望む医療、ケアが分からぬまま大きなシコリを残していくかもしれない。
今回のポスター掲示停止の一件が良くも悪くもさまざまな人の耳に入り、少しでもACPについて身近に感じられるようになることを祈る。そして、日常的にお互いに言葉を尽くして人生について話し合う「人生会議」の場を持てるような環境が構築されればと思う。
参考:
平成29年度 人生の最終段階における医療に関する 意識調査
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000200749.pdf
厚生省 人生会議学習サイト
http://www.med.kobe-u.ac.jp/jinsei/
文責:医師 木村 ゆさみ