人が触っているものを自分の体で感じ取ってしまう「ミラータッチ共感覚」とは? (2/3ページ)
次に彼らの言っていることを確認するために反応時間のテストを行った。
その結果、45人の学生にミラータッチ共感覚があることが判明した。彼らは映像の中の俳優と同じように感じ、手の位置が同じとき、まったく同じ箇所に刺激を感じていた。
映画の中の登場人物が体験している、触覚や痛み、その他の肉体的刺激を、見ているだけの人が同じように感じる。これはまるで映画を見ているその人が映画の一部になっているようなものだ。
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・手のひらを上に向けると共感覚が生じやすくなる
ほとんどの場合、こうした感覚は、自身の手の位置に関係しているという。手のひらを上に向けている場合の方が、下に向けているときにくらべてより共感覚を感じやすいのだそうだ。
このときの脳は、共感覚者自身の肉体をその人が見ているものになぞらえている。共感覚者の体験は、自身の体と他人の体の同一視に基づいて調整されているのだ。
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・なぜミラータッチ共感覚が起こるのか?
ミラータッチ共感覚者たちが、他人とは違う方法で触覚情報を処理しているのはわかっているが、そのやり方ははっきりしていない。
一説では、他人が触られているのを見たときに活動する体性感覚分野が過剰に反応しているのではないかとも言われている。
人間は誰でも、多かれ少なかれ"代理触覚処理"を体験している。