人が触っているものを自分の体で感じ取ってしまう「ミラータッチ共感覚」とは? (1/3ページ)

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人が触っているものを自分の体で感じ取ってしまう「ミラータッチ共感覚」とは?
人が触っているものを自分の体で感じ取ってしまう「ミラータッチ共感覚」とは?

Image by Moha El-Jaw/iStock

 共感覚は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる特殊な知覚現象のことだ。主に音や文字、数字から色を感じ取ったり、形に味を感じたりするという

 しかし、脳のこの変則的な交錯は、さらに驚くべき状況を作り出すこともある。

 他者が触っているのに自分自身が触っているように感じたり、他者が触られているのに、自分自身が触られたりするように感じる共感覚だ。

 これはミラータッチ共感覚と呼ばれる触覚の共感覚だ。
・共感とは別次元のミラータッチ共感覚

 これは、他者と感情を共有する「共感」と同じようなものと思うかもしれないが、ミラータッチ共感覚の場合は、それを遥かに越えた状態をいう。

 『 journal Cortex』に掲載された論文によると、世界で100人中およそ2人の人が、ミラータッチ共感覚をもっているという。これは視覚と触覚が混ざったときに発生する。

 こうした共感覚は、個人個人が持つ知覚経験は多様であり、人によって様々で独特であるということを示しているという。


・映像を見ただけで俳優の身体的感覚を自分のもののように感じる

 この研究の為、アメリカ・デラウェア大学の神経科学者たちは、2351人の学生を対象に調査を行った。

 被験者たちは、テーブルの上に手のひらを伏せ、あるいは上に向けて座り、俳優が手のさまざまな個所を触られる映像を見せられる。

 その後、学生たちはなにかを感じるかどうか訊かれ、感じるのなら、どの箇所に、どれくらいの強さでということを詳細に回答する。
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