都会と田舎、厳しい罰を求める感情は都市部の住民より地方の住民のほうが強い(カナダ研究) (1/4ページ)
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イソップの寓話「田舎のネズミと町のネズミ」は、田舎暮らしと都会暮らしのネズミのライフスタイルの違いが、幸せの形の違いにつながることを揶揄したものだ。人間も同様で、生まれ育った場所の違いが、考え方の違いにもつながる。
罪を犯した人に対して、どの程度の罰が妥当であるのかを判断する基準にも地域差が現れるということが、新たなる研究によって明らかになった。
地方に住んでいる人のほうが、犯罪に対する寛容さが低く、都市部の人よりも、法や秩序を乱す行為への厳罰を支持する傾向にあることがわかった。
だがなぜ、こういう状況になるのかは、ほとんどわかっていない。
・犯罪者の処罰に関する一般住民の考え方を研究
刑罰(法にそむいて罪を犯した者に加える制裁)に対する人々の姿勢は、犯罪学研究における重要な分野だ。犯罪学者は、犯罪者の処罰に対する一般市民の考え方・姿勢に関心をもっている。
犯罪にどう対処するかを決めるとき、その地域の一般住民の声は強力な圧力になるからだ。
懲罰姿勢に関する研究は、広範な全国的調査になる傾向があり、性別、年齢、社会的階級、教育などによる違いも検証する。
都市部と、地方や遠隔地で人口に大きくばらつきがあることを考えると、こうした地理的、文化的な違いが、刑事司法制度における処罰の役割についての人々の考え方に影響を与えるかどうかを考慮に入れるのは当然といえば当然だ。