死亡者数5000万人も!?「死ぬかぜ」と「危険なかぜ薬」 (3/5ページ)

日刊大衆

「日本でも関西の高校生が感染するなどして話題になったんですが、幸い、この新型インフルエンザは日本で大流行しませんでした。しかし、今後、より感染力や繁殖力が強い新型が出現する可能性があり、油断ならない状況です」(前同)

■新型インフルエンザは薬が効かない!?

 新型インフルエンザは、これまでのワクチンが効かないので、新たにワクチンを作る必要がある。この生産が間に合わないことになると、爆発的に流行する恐れがある。なお、読者にも「今年はすでにインフルエンザワクチンを打った」という人がいるだろうが、実は、これは以前流行したインフルエンザのワクチンである。もし、型が大きく違うウイルスに感染したら、これらのワクチンはほとんど効かないのだが、それでもメリットはあるという。前出の渡會院長が次のように語る。「うちの患者さんの中にも“ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった”という方がいるんですが、事前にワクチンを打っておくと、かかっても高熱にならないなど、重症化しない傾向があるんです」

 前出の木村医師も「ワクチンを打ったからといって、インフルエンザを100%予防できるわけではない」と前置きして、次のように続ける。「米国の調査で、65歳未満の健常者はワクチンの接種で発症を70~90%減らすことができ、65歳以上の高齢者も肺炎などによる入院を30~70%ぐらい減らすことができると報告されています。ワクチンを打つとインフルエンザが発症しにくくなることは、この調査でも明らかなんですが、ワクチンの作用期間は約5か月ですから、毎年打つ必要があります」

 カゼやインフルエンザにかかると、市販薬や病院の処方薬で対応することになるのだが、ここにも落とし穴がある。ドラッグストアなどで売られているカゼ薬を服用して、重篤なアナフィラキシーショックを起こすケースがあるからだ。アナフィラキシーショックとは、アレルギーの成分が体内に入ることによって、体内の臓器などが激しい急性のアレルギー症状を起こすことだが、最悪の場合は死に至ることもある。

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