なぜ日本ではクリスマスは恋人のイベントになったの? #もやもや解決ゼミ (1/4ページ)
日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。
いよいよクリスマスが迫ってきましたね。「クリスマスは彼氏・彼女とデート」という人もいると思います。
日本では「クリスマス=恋人と過ごすもの」というイメージが根強いですが、欧米のクリスマスは、家族が集まって過ごすものです。この違いはなぜ生まれたのでしょうか?

今回は、大手前大学 総合文化学部 太田素子名誉教授に回答してもらいました! 太田先生は「イギリスのヴィクトリア朝からモダニズムにかけての小説研究」が専門ですが、欧米の文化史についても深い造詣をお持ちです。

クリスマスはヨーロッパ発祥の文化で、キリスト教の祝祭でした。キリスト、つまり神の子が生まれた日をお祝いするもので「降誕祭」と呼ばれました。元来、敬虔な宗教行事で、教会の礼拝や深夜ミサが開かれ、信者がそれに参加するといったものだったのです。
現在の日本人がイメージするクリスマスは、アメリカ合衆国の近代のクリスマスでしょう。
合衆国はヨーロッパからの移民が作った国ですから、移民のキリスト教徒が北米大陸にクリスマスを持ち込みました。これが後に商業主義と結び付きます。