今も昔も女心は難しい。追えば逃げるし、追わねば怒る…とある平安貴族の恋愛模様 (1/4ページ)

Japaaan

今も昔も女心は難しい。追えば逃げるし、追わねば怒る…とある平安貴族の恋愛模様

「あんたって、本当に女心が解ってないんだから!」

古今東西、どれだけの男性が何回このセリフを突きつけられたことでしょうか。

「仕方なかんべ?俺ぁ男なんだから……」などと口応えしようものなら火に油、そこで仕方なく、所在なく鼻の頭など掻じるのがお決まりとなっているようです。

しかし、筆者のように特段の野暮天でなくても、やんごとなき平安貴族の皆さまでも女性たちの心をつかむのは容易でなかったらしく、今回は古典文学『更級日記(さらしなにっき)』より、平安貴族たちの恋愛模様を垣間見たいと思います。

『更級日記』について

その前に『更級日記』についてざっくり紹介すると、文学オタクの少女(作者である菅原孝標女-すがわらの たかすえのむすめ)が当時有名な女流作家・紫式部(むらさき しきぶ)の傑作『源氏物語(げんじものがたり)』の魅力に憑りつかれ、そのヒロインたち(※)に憧れながら暮らしてきた人生を振り返りつつ、各所で当時の自分にツッコミを入れるという、いわば「マイ黒歴史の総まとめ」と言った作品です。

昔を振り返り『更級日記』を執筆する菅原孝標女(イメージ)。

(※)余談ながら彼女の「推し」は夕顔(ゆうがお)の君、そして浮舟(うきふね)の君だそうです。

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