ストレスで白髪になる。その科学的メカニズムが解明される(米研究) (1/3ページ)

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ストレスで白髪になる。その科学的メカニズムが解明される(米研究)
ストレスで白髪になる。その科学的メカニズムが解明される(米研究)

Marcos Calvo/iStock

 ストレスにより白髪が増えるのは事実だ。それはこれまでの研究で明らかとなっている。さすがに一瞬で髪の毛の色素が全て失われるようなことはないだろう。だが、ストレスのせいで少しずつ白髪になることはあるようだ。

 ではどうしてストレスで白髪になるのだろう?米ハーバード大学の研究グループはマウスを使った動物実験で、その科学的メカニズムを解明した。

 ストレスが交感神経に闘争・逃走反応を引き起こし、それによって化学物質が放出され、メラニン色素を作り出す幹細胞を減少させてしまうのだという。・排除された免疫反応原因説とストレスホルモン原因説

 同グループは、ストレスと白髪の関係を解明するために、マウスにストレスを与えて、それが被毛の色に与える影響を観察するという実験を行ってみた。

 ストレスによって白髪が増える理由としてまず疑われたのは、ストレスのせいで免疫が色素細胞に攻撃を仕掛けるようになるという可能性だ。しかし、免疫細胞を持たないマウスもやはり白髪になったことから、この線は除外された。

 次の可能性は、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールだ。だが、コルチゾールを持たないマウスにも白髪が生えてきたことから、こちらもやはり違うことが確認された。


・交感神経系が放出する化学物質がメラニン細胞に影響を与えていた

 そしてたどり着いた真犯人が、「交感神経」を構成する一連の神経だ。

 交感神経系には、ストレスに反応して闘争・逃走反応を引き起こし、体に行動の準備をさせる役割があるのだが、じつは皮膚の「毛包」にもつながっており、ここにダメージを与えていたのである。

 毛包の「毛隆起(バルジ)」という部位にはさまざまな細胞に変化できる「幹細胞」がある。髪の毛の色素を作り出す「メラニン細胞」は、この幹細胞が変化したものだ。
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