賢さは脳の大きさよりもむしろ血流にあった。人類の祖先の頭蓋骨からわかったこと(南ア研究) (3/4ページ)

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・アウストラロピテクスの脳はゴリラの半分しか血液を必要としない
研究グループは、50本の先行研究に基づき血流量と動脈のサイズとの関係を、頭蓋骨の底にあいている穴の大きさから内頸動脈の太さを割り出した。
さらに、現生の類人猿96種(チンパンジー、オランウータン、ゴリラなど)の頭蓋骨の穴を計測。そうしたデータを400万~200万年前に生きていたとされるアウストラロピテクスの頭蓋骨と比較した。

Roger Seymour
チンパンジーとオランウータンの脳の容積はおよそ350ミリリットル、ゴリラとアウストラロピテクスはそれよりやや大きく500ミリリットルである。
従来の説によれば、アウストラロピテクスは他の動物よりも多少なりとも賢いはずだ。ところが、今回の研究では、アウストラロピテクスの脳の血流量は、チンパンジーやオランウータンの3分の2、ゴリラの半分程度でしかないことが判明したのだ。
これまでアウストラロピテクスの知能は人間と類人猿の中間くらいと考えられてきたが、それが誤りである可能性が浮上したのである。

ヒト脳の進化の軌跡。