ついに日本から消える「喫煙車両」 逆になぜ今まで存続できた?近鉄に事情を聞いた (2/3ページ)

ひじ掛けに灰皿。ちなみに「TABLE」部分を引っ張るとテーブルに変身する。
座席に深く座って、窓の外の景色を眺めながら、タバコを一吸い。ぼんやりと外を見つめながら、吸うタバコは一段と美味しく感じた。

電車の座席で吸うなんて、初めての経験
何本か吸っていると、デッキに立っていたカップルに車掌が特急券の提示を求めている姿が見えた。話を聞いていると、どうやら喫煙車両でタバコを吸ってみたいようだ。
「タバコを吸いたかったら、空いている席に座ってご自由に。何せ明日までですから」
と車掌が声をかけていた。その声が聞こえたからか、あるいは「近鉄特急は喫煙ルームを除き全席禁煙になります」という車内アナウンスが流れたからか、前方に座っていた老夫婦も、
「ここで座って吸えるのも最後ねえ」
とこぼしていた。

何本も何本も吸った
いったい何本タバコを吸ったのだろう。近鉄名古屋から、乗り換えのために降りた伊勢・中川間の移動に約1時間。2箱あったタバコは空になっていた。
電車の座席というシチュエーションでタバコを吸えるのが最後という感慨からか、ちょっと吸い過ぎてしまった。
なぜ喫煙車両を残してきたのかところで、なぜ近鉄は令和の時代になっても喫煙車両を存続させてきたのだろうか。