免疫細胞は周りの仲間の様子を見てから外敵に攻撃を仕掛けるかどうかを決めていた(米研究) (2/3ページ)
免疫系の中で最初に反応する「マクロファージ」は、細菌が作り出す「リポ多糖体(LPS)」という化学物質を外敵侵入のサインと認識している。これを検出したマクロファージは、一連のプロセスを経て、「腫瘍壊死因子(TNF)」などの分子を放出する。
さまざまな化学的環境に遭遇したマクロファージの振る舞いを観察した今回の研究では、その行動がリポ多糖体だけではなく、周辺にいるマクロファージが作り出している腫瘍壊死因子によっても左右されていることを明らかにしている。

NORTHWESTERN UNIVERSITY
・マクロファージは事前の状況を覚えている
このシステムの優れているところは、何らかの仕組みによってマクロファージが周囲にいる仲間の数を覚えていられる点だ。
腫瘍壊死因子が中レベルで存在する場合、それは警戒レベルの高い仲間が少数いる状況と、多少の危険を感じた仲間がたくさんいる状況の、どちらも考えられるだろう。
この2つの状況を区別するために、細菌が侵入したサインであるリポ多糖体が検出される前、周囲に仲間がどのくらい密集していたのかをマクロファージは記憶できるようなのだ。