田中角栄「怒涛の戦後史」(18)元自民党副総裁・金丸信(下) (3/3ページ)
田中さんは、若い議員が何か進言めいたことを言うと『生意気言うなッ』と突っぱねるんだが、あとでそう言ったことに気をもんでいた。三人に共通していたのは、人使いのうまさだったな」
東京佐川急便事件で議員辞職に追い込まれた金丸は、こう言ったことがあった。
「あの岸信介(元首相)が『昭和の妖怪』なら、オレは『平成の妖怪』になってみせる」
田中角栄は「闇将軍」として政治家人生の下り坂を最後まで突っ張ったが、金丸は「妖怪」に成りきれずにその幕を下ろしてしまった。「人脈」の厚さが、その“差”になったと見ていいようであった。
(本文中敬称略)
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【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。