反省してるの?平安時代の貴公子・在原行平が謹慎中にナンパした美少女姉妹の恋物語【上】 (3/5ページ)
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第55代・文徳天皇(在位:嘉祥三850年~天安二858年)。Wikipediaより。
そんな行平ですが、あるとき理由は不明ですが第55代・文徳(もんとく)天皇のご機嫌を損ねてしまい、京の都を離れて須磨(現:兵庫県神戸市須磨区)の地で謹慎を余儀なくされてしまいます。
華やかな都を遠く懐かしみながら、寂しい浜辺で波と風だけを友として過ごす退屈な日々……そんな行平の姿を、物陰から見ていた姉妹がおりました。
浜辺でゲットした美少女姉妹「あの……素敵な音色ですね」
引っ込み思案な姉に先んじて、妹が行平に声をかけました。
行平が弾いていたのは、浜辺に流れ着いた板切れと一本の弦から自作したシンプルな琴で、後に地名をとって「須磨琴(すまごと)」などと呼ばれ、現代まで伝わっています。
「……あなたは?」
久しぶりに女性と言葉を交わした行平は、その声も心なしか張りを取り戻しました。
「私はこふじ(小藤)と言います。