反省してるの?平安時代の貴公子・在原行平が謹慎中にナンパした美少女姉妹の恋物語【上】 (1/5ページ)
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立ち別れ いなばの山の みねにおふる
まつとし聞かば 今帰り来む※『百人一首』第十六番・中納言行平
【意訳】これでお別れ……私はこれから因幡国(いなばのくに。現:鳥取県東部)へと往(い)なば(行かなければ)なりませんが、もしもあなたが山の峰に生えている松(まつ)の木のように、いつまでも私を「待つ(待っていると聞いた)」ならば、今すぐにでもあなたの元へ帰って来ましょう……。
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中納言行平(百人一首の読み札)。ちなみに彼が中納言になったのは元慶六882年(65歳)の時。
これは在原行平(ありわらの ゆきひら)の和歌ですが、これは愛しい女性との離別を惜しんで詠まれたもので、平安時代の『古今和歌集(延喜五905年)』が初出となっています。
果たして誰に向けて詠んだものかについては諸説ありますが、今回はその内の一説を紹介したいと思います。