あらゆるものに神は宿る!絵師・伊藤若冲の名作「動稙綵絵 池辺群虫図」をじっくり鑑賞&解説 (2/8ページ)
草木や国土のように心をもたないものでさえ、ことごとく仏性があるから、成仏するということ (出典 小学館デジタル大辞泉より)
伊藤若冲の「若冲」という名は師である禅僧・大典顕常、あるいは月海元照(売茶翁)から与えられたという居士号であり、伊藤若冲は在家の仏教信者でした。
さてそれでは『動植綵絵』の中の「池辺群虫図」を絵の下半部から観てみましょう。
この絵の“地面・池”の部分が描かれています。まずこの絵を観て一番先に目についたものは何でしょうか?筆者は池の中にいる“おたまじゃくし”と“蛙”です。
地球という星の特徴は「水」があったことだと言われています。「水」があったからこそ“生物”が生まれたのだという説です。おたまじゃくしが食べる微生物などが水の中にいたからこそ、蛙へと成長していくのだという単純なことが腑に落ちます。
次に目についたのは、池の周りに蔦を這わせて緑の実をつけている“瓢箪”です。この瓢箪の純白の花が、少し湿気の多いこの景色の中に、爽やかな表情を与えているように思えます。