あらゆるものに神は宿る!絵師・伊藤若冲の名作「動稙綵絵 池辺群虫図」をじっくり鑑賞&解説 (8/8ページ)
だからこそ若冲は生きることに悩み、父親は浄土宗であったのですが、禅宗に救いを見出すことになったのでしょう。
ある意味、季節のないこの絵の中に群れ集まる虫たちは、おのが習性のままに生きる自然そのものであり、そこに生きる意味というものがあるのならば、それを体現する仏や神の姿が内包されていることを若冲は悟っていたのではないでしょうか。
この絵に描かれる精緻な描写と幻想の中にある不思議な美しさは、唯一無二のものであると言っても過言ではないでしょう。
『動植綵絵』は明治維新後、相国寺から明治22年(1889)に皇室に献納され、現在では皇居東御苑内にある三の丸尚蔵館に所蔵されています。
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