脳の中には意識の鍵を握る2つのネットワークが存在することが判明(米研究) (3/4ページ)
こうして、先述したDMNとDATのほか、8つの主要ネットワークが観察され、同時に活動しているネットワーク、その活動の長さ、あるネットワークの活動が停止した後に起動するネットワークといった、活動パターンモデルが作成された。
そして明らかになったのは、脳が規則的なパターンであるネットワークから別のネットワークへと素早く切り替えており、ある状態の構造パターンを循環させているということだ。DMNとDATへの頻繁な移行もそうしたものの1つだ。

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・意識は2つのネットワークの切り替えによって紡ぎ出される
ところが、薬や脳の障害のために意識のない患者の場合、DMNとDATへの切り替えがずっと少なかった。
これこそがポイントだ。脳ネットワークへの影響やその再組織のされ方は異なるので、意識不明になっている患者の体験は、それぞれ違うものだ。だが、どの患者にもDMNとDATの孤立が見られたのだ。
意識のある人では、DMNが切れると(これは幻覚剤を使用したときに起きる)、深く内省することができなくなる。一方、DATが切れると、周囲の状況を認識して反応することができなくなる。
つまり自分自身を振り返りつつ、状況に応じて外の世界に注意を向けて活動する――人間をそのような意識的な存在たらしめているのは、この2つのネットワークの切り替えであると言えって差し支えないということだ。